自分本位な私が老人ホームボランティアしてみた

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精神がぶっこわれて仕事を辞めた私は現在、

毎週末住んでいる地域にある数件の老人ホームにボランティア楽団の一員として訪問し、

約1時間ほど歌ったり、演奏したりするボランティアに行っております。

日本は高齢化社会と言われて久しいですが、

それは本当で今や日本人の3人に1人がお年寄りです。

老人ホーム訪問をしてみて思ったのは、

みんなも老人ホームに行ってみようよ!

私は老人ホーム訪問をおすすめします。

なぜかと言うと、

みんな絶対本当のお年寄りを知らない

将来自分も行く場所だから下見を兼ねて

やさしい人たちに出会える

という理由からです。

社会福祉に貢献したいという、

崇高な気持ちはあまり必要ありません。

そして興味が無くなったり、

労働が割に合わないと感じたら即去りでいいと思います。

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本当のお年寄りとは

「お爺さんが毎朝日課にしている体操に付き合う介護士の女性」の写真[モデル:まーちゃん yumiko]
https://www.pakutaso.com/20180911253post-17386.html

普段都会で生活していると、

高齢化社会の実感がありません。

なぜなら都市部は日常からお年寄りを排除しているからです。

「排除なんかしていない」と思われるでしょう。

しかししています。

街で見かける白髪(はくはつ)の、

いわゆるお年寄り然とした60-70代の人々は、

実はお年寄りではありません。

自力でスタスタと歩行している時点で若いです。

老人ホームのお年寄りで自力歩行できる人はほぼいません。

彼らはもはや白髪の若者といえます。

そして30代である私はさながら赤ちゃんといったところでしょう。

老人ホームで80-90代のおじいちゃんおばあちゃんたちを見ると、

これらをはっきりと認識できます。

これが高齢化社会の現実なのかと。

現実を認識する数少ない機会、

それが老人ホーム訪問なのです。

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将来自分も行く

地域の老人ホームを回ることで下見も兼ねています。

どんな老人ホームだろう?

そう思ってワクワクしながら門をくぐります。

高級ホテルのような大きな老人ホーム。

小学校の教室のような小さな老人ホーム。

寝たきりでピクリとも動かない人がいる老人ホーム。

比較的動ける人がいるデイケア。

30代で老人ホーム物色している私は我ながら変わっていると思います。

でもいいんです。

将来行く場所の下見です。

見たことのないものは見てみたい性格です。

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やさしい人たちに会える

「大きくOKするヘルパーさん」の写真[モデル:yumiko]
https://www.pakutaso.com/20180952255ok-9.html

ボランティアで老人ホームを回っている楽団の方たちは、

当たり前かもしれませんが、

親切で優しい人たちです。

赤の他人に親切にされる経験は、

カナダのバンクーバー留学以来なので、

心が洗われました。

バンクーバー住民の親切エピソードは書ききれないほどあるので割愛します。

楽団の方々との細かい会話の内容は覚えていませんが、

表情、声、話し方が柔らかかったです。

裏で悪口を言う人もいません。

今度また労働者として社会に戻ることがあれば、

こういう人たちと一緒に仕事をしたいものです。

前職のブラック企業のクソ上司ら、

腐れジジイ共で消耗した心が多少ですが癒されました。

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異様な光景に遭遇

集合時間に早く着きすぎた私は、

周囲を観察することにしました。

私が訪問したとある老人ホームでは、

1フロアに70-90歳のお年寄りが30人ほどいて、

全員車いすでした。

皆大きなテーブルに車いすごと着席していました。

そのうち10人は車いすの上で座ったまま寝ています。

(演奏が始まってから終わるまでずっと座ったまま寝てる方もいました。)

自力で歩行できる人はいませんでした。

そのなかに1人大声で壁に向かって罵声を浴びせているお年寄りがいました。

言葉にならない罵詈雑言のうち、

うるさい!馬鹿タレが!

旦那が!旦那が!

は聞き取ることができました。

誰かとしゃべっているのか?と思うほど、

切れ目なく延々と声をあげている光景は異様でしたが、

職員の方たちも他のお年寄りたちも全く気にしていませんでした。

おそらく毎日のことなのでしょう。

楽団仲間の人に聞いたところ、

その人は認知症の方とのことでした。

誰かしゃべってあげないのかな?

私が話しかけたらどうなるだろう?

と一人悶々と考えていました。

でも話しかけませんでした。

私はたまたま今日いるだけのボランティア。

明日もあさっても話せるわけではありません。

毎日こんな調子だからきっと話しても無駄だから、

みんな無視しているんだろうなと思うことにしました。

そこにいるはずのない旦那さんに向かって怒鳴る日々か。

ああ、これが社会問題になっている現場なんだと噛みしめていました。

楽団メンバーの方が来るまでの間、

私はなるべくきょろきょろしないようにしつつ観察を続けました。

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段差のない広い通路

車いす同士が余裕ですれ違えるほど広い通路でした。

幅は計っていないのですが、

目測で5メートルくらいあります。

普通の病院の通路より全然広くて、

まるで部屋みたいな廊下でした。

入居者は全員車いすなのだから、

車いすがすれ違える幅なのはよく考えてみれば当然なのですが、

聖路加病院のように広い通路に驚いてしまいました。

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エレベーター

この老人ホームは1F行きのボタンは、

職員でないと押せない仕様になっています。

なので訪問に来た我々も、

帰るときはいちいち職員を呼ばなければなりません。

どうしてそのような面倒なことになっているかというと、

来客者とともにエレベーターに乗りこみ、

そのまま脱走する入居者がいるからだそうです。

認知症のお年寄りを受け持つ施設ならではですね。

24時間気が抜けない仕事なんだなと思いました。

エレベーターはベッドが入るほど広く、

エレベーター前のスペースもさらに広くなっています。

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緊張した初めての合唱

楽団の方々といよいよ歌うことに。

私は緊張しいなので震えてきます。

「小学校で習う誰でも知っている簡単な歌ですよ」

とのことで事前の練習はおろか、

曲名すら聞かされていないぶっつけ本番でした。

ホワイトボードに大きな紙に書かれた歌詞を貼りだし、

マグネットで固定し、

お年寄りたちの間に座って歌詞を見て、

楽団の方たちの演奏に合わせてさあ歌おうとしたのですが、

知らない曲が多くてほとんど歌えませんでした。

私いる意味ないかもと思っていると、

スタッフの方に、

口パクでいいので一緒に歌ってあげるとお年寄りもつられて歌いますよ」

といわれたので、勇気を振り絞ってお年寄りたちの方を見て、

なるべく大きく口をパクパクしました。

笑顔のお年寄りたちと目が合うと恥ずかしいですが、

「役に立ってるのかも」と思えてうれしくなりました。

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老人ホームで歌う曲とは

選曲は冬の曲が多かったです。(この記事は2020年1月から2月にかけての話です。)

曲は2、3か月に一度入れ替えて季節の歌を取り入れるそうです。

歌ったうたをユーチューブから無断転載しておきます。

見事に知らない曲ばっかりで残念です・・・。

練習しないといけません。

昔の歌は作詞家がしっかり作詞していて日本語が綺麗ですよね。

歌いながら情景が浮かぶ歌ばかりです。

今の歌は「パプリカ~」に代表される、

何言ってるかわからない曲だらけで、

まことにいただけないです。

口パクとはいえ約1時間歌いっぱなしだと喉が渇きます。

ペットボトルの水でも持って行けばよかったですね。

ちょっと緊張して疲れましたが、充実していました。

これぞ「貴重な体験」です。

いいことだらけの老人ホームのボランティアですが、

一方で嫌なことはないのでしょうか。

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老人ホームのここが嫌だ

「それは絶対にダメです! (女性介護士)」の写真[モデル:yumiko]
https://www.pakutaso.com/20180953255post-17431.html

まだ数回しか行ってないのでなんともいえませんが、

今後嫌な目に合うかもしれません。

あったらリライトします。

嫌というほどではないけれど、

ちょっと気になったことを書きます。

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ジロジロみられる

けっこう見られます。

私が不審者ではないという保証はどこにもありませんので、

これは仕方がありません。

楽器を手に持っていれば、

まだ怪しくなかったかもしれませんが、

歌と雑用要因なんで手ぶらなんですよね。

お年寄りたちは視線に遠慮がないので緊張します。

見ないで~。

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お年寄りは情緒不安定

お年寄りは情緒不安定というか、

ニコニコご機嫌状態から急転直下激怒したり、

歌ってたかと思ったら次の瞬間寝ていたりするので、

気が抜けません。

まだ私は怒られたりはしていませんが、

今後そういう覚悟なしで行くと、

理不尽にブチキレられた時に悲しい思いをするかもしれません。

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トイレいけなかった

演奏は約1時間で拘束時間もだいたい1.5時間で済むので、

トイレは我慢となります。

そして入居者の方のためのトイレなので、

私が使うのは良くないな、と思いました。

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まとめ

精神やられて暇なら老人ホームはリハビリになる。

以上です。

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画像について

フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) からとってきました。

モデルはyumikoさん、
カメラマンはすしぱくさんです。

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