試合前の印象
このマッチメイクが面白いと思って組まれたものだとしたら、
RIZINの運営のセンスはファンと大きくズレている。
というより正常な人間の感覚ではないといってもいい。
実力差が半端ではない。
横綱とわんぱく相撲の子の対戦を組んだようなものである。
それはそれで見ものなのかもしれない。
クレベルは中堅、強豪選手相手に4戦を全て一本勝ちで勝利している。
トップ中のトップ選手。
一方萩原はMMAで一本負けの黒星の山を築いているだけでなく、
アマチュアの柔術大会の一回戦で、
コロッと負けるレベルの寝技しか持たない。
ルックスがいい人気先行の選手である。
PRIDE時代にもヒョードル対ズールのような、
トップ対金魚の謎マッチはあった。
でもズールは事前の情報が全くない未知の選手であり、
ヘビー級では小柄なヒョードルの1.5倍ぐらい体が大きかったので、
もしや?という期待感があった。
とはいえ結果はヒョードルによるリンチのような一方的な虐殺だったのだが。
萩原に関しては外国人選手の入国ができない状況で、
国内選手同士の試合が多数組まれた結果、
実力はすでに丸裸であり、
打撃は強いが寝技がからっきしの中堅以下の選手であることは確定している。
この対戦を組んだ人、対戦を受けた萩原、これにお金を払って視聴する人、
この人たちの気が知れない。
本当に見たいのだろうか?
この試合はクレベル選手が100%一本勝ちするだろう。
クレベルに大金を賭けてもいい。
でもオッズは1.13倍か。じゃあいいや。
試合後の感想
クレベルが97秒リアネイキドチョークで一本勝ち。
順当な結果だったなあ。
そうはいっても萩原が驚くほどいい打撃を当てていて心が躍った。
鋭い打撃でクレベルは左眉を切られていた。
でもKOには至らなかった。
その直後のクレベルの寝技が強く、
最初に訪れたバックチョークのチャンスをあっさりものにしてしまった。
現実は厳しい。
格闘技の興味が・・・
最近格闘技の興味がなくなってきたかもしれない。
このようなカードを組まないといけないということは、
RIZINは全然儲かっていないんだろうなあと思う。
RIZINが儲かってないということはすなわち、
国内格闘技が盛り上がってないということだと思う。
自然な高まりがないのに無理やり盛り上げている感じが、
見てて辛い。
あと日本人選手が弱いのも冷める。
ヘビー級が主流だった昔なら体の小さい日本人が弱いのはわかるけど、
細かく階級が分かれた今もなぜか日本人は弱い。
そしてこれが一番の理由かもしれない。
ロシアウクライナ戦争で本当に人が死んでいる中、
「こ〇す!」とか言って殴り合うスポーツを見るのがうすらサムくなってしまった。
格闘技はしばらく見ないと思う。
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