サウスパーク感想 Mexican Joker s23e01

風刺
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オープニングから画面いっぱいのマリファナ畑とランディの妙な歌で始まります。

気候変動の時事ニュースやこの時期に公開された映画「ジョーカー」ネタなどが見どころです。

予備知識としては、町の人はなぜか「ジョーカー」をひどく恐れているところがあります。

South Park - Mexican Joker | South Park Studios US
Randy fights against home-grown. Meanwhile, Kyle goes to camp.
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あらすじ

小さな小屋からスタートしたテグリディ農園。

今では大量のメキシコ人を雇えるまでになりました。

観光ツアーも組まれていてスラムツーリズムみたいになっています。

ランディはもともと地質学者のはずなんですが、今では完全に農園の人になっています。

売店ではランディ自身の人形が見えます。

奥の方でシャロンが真顔で店番しているのが面白い。

I mean, how are us kids supposed to have any hope anymore?

(なんていうか、俺ら子供はもはやどんな希望をもてばいいんだろうか。)

サウスパークから40km離れたテグリディ農園に住むスタンと遊びに来ているカートマン。

カートマンがスタンの家でくつろいでいるのは珍しいですね。

スタンはガン無視していますが、気の置けない仲間って感じがして好きなシーンです。

【単語&表現】

inheriting 引き継ぐ

overfishing 乱獲

climate change 気候変動

I went through it twice.   2回確認した。

Howdy, Stephen. How’ve you been gettin’ on?
(最近どうだ?)
Good. How’s life in the Valley been treatin’ ya?
(いいよ。渓谷での暮らしはどうだ?)
Oh, it’s early mornin’s and lots of hard work.

(朝は早いし、重労働だよ。)

But I gotta do what’s best for my youngins.

(でもうちの若い奴らのためにベストを尽くさなきゃな。)

スティーブン( バターズ父 )にマリファナを直接売りに来たランディ。

しかし大麻の自家栽培を始めていたスティーブンはランディからマリファナを買うのをやめていました。

ランディは「アイデアを盗みやがって」「大麻育ててどうする気だ?俺の子供の口に入れる気か?」と激怒します。

そしてマッケイ先生も自家栽培していることを知ったランディはダブル・ファッキューをキメてしまいます。

ここまではっきりと「自分はいいけど他人はダメ」というクズ態度を見せられるとすがすがしい気持ちになります。

【単語&表現】

sober シラフ

fan hobby 楽しい趣味(ネットでは趣味はホビーじゃない説がありますが、ホビーでよさそうですね。)

make a living 稼いでいる 生きている

I’m gonna mess with you! お前をめちゃくちゃにしてやるからな!

 

Kids are being handed a world that’s broken and sick. We aren’t the ones who messed this planet up, but we’re the ones who will pay the price.

(子供たちが手にしている地球は壊れ、病んでいる。俺らはこの星をめちゃくちゃにしてないのに代償を払うことになっている)

 病んでポエムをつぶやくカートマン。「代償を払う」と言いながら代金を支払うのがなんか面白いです。 

ちょっとジャンプしてるのかわいい。

【単語&表現】

inhumane 非人道的

anonymous tip 密告

detention centers 収容所

round up かき集める

do you have a card? 名刺ちょうだい

Oh! Are you sure you don’t want to take that back? Uh-okay Kyle. Just remember, I gave you a chance.

(本当に謝らなくていいの?OKカイル、覚えとけ、チャンスは与えたからな。)

メキシコ移民が強制的に連行されいるのを見て、ICE (移民関税執行局) に密告すれば「誰でも」「強制的に」「家族丸ごと」収容所に送れるということを知ったカートマン。

面白半分でカイルに最後通牒を突きつけ、密告します。

Then we have to detain you. If you’re legal, you can sort it all out on Monday.

( 一旦捕まえるけどあなた方が不法移民じゃないって分かれば月曜日には全部元どおりになりますよ。 )

カートマンによってICEに通報されたため、連行されるカイルたち。

さすがにフィクションだと思いますが、アメリカってこういうの普通にありそうで怖いです。

 【単語&表現】

sort=分類するですが、「整頓する」「壊れたものを直す」「仲直りする」「汚れを綺麗にする」など、問題を解決することを全部ひっくるめてsortというそうです。ややこしいー

Unscrupulous 悪徳

irrigation 灌漑  (かんがい)

Unscrupulous growers could use cheap irrigation and drown babies. Oh, come on.

(悪徳栽培人どもは安い灌漑設備を使い赤ん坊を溺れさせるだろう。おい、なんだこれ。)

 法廷にてランディの書いた陳情原稿を読まされるスタン。

個人栽培では安い設備を使うかもしれない=わかる。

それで赤ん坊が溺れるだろう=わからない。

当然却下されました。

【単語】

piss off  怒る

I’m sick of it! もううんざりだ!

I don’t give two shits どうでもいい

政府に対する怒りをぶちまけるランディ。

タオリーに冷静にたしなめられます。それにしてもほんと四六時中吸ってるなと思います。

Broflovski… Is that an El Salvadorean name?

(ブロフロフスキー・・・エルサルバドル人の名前か?)

 尋常じゃない顔で子供たちを点呼するICE職員。

頭が相当やばいらしく、名前がどうみてもエルサルバドル人ではないのをわかっていません。

【単語】

aluminum foil アルミホイル

intolerant がまんできない

I’m just here because somefat intolerant asshole didn’t want me around.

(なぜここにいるのかってデブゆるゆる肛門野郎が俺に近くにいてほしくなかったからだよ。)

  カイルたちはここでアルミホイルを配られます。

実はこれは実際に2018年にあった出来事です。

移民執行警察の留置所で子供たちには全員アルミホイル配られ、それにくるまって寝ています。

一応防寒としてNASAでもやられているれっきとした方法ではありますが、これは非人道的ではないかと議論になりました。

 【単語】

legalization movement  合法化運動

crony capitalism  縁故資本主義 談合

I’m totally in.  やります。

So you guys wanna team up and piggyback on the goodwill of the legalization movement for some good old-fashioned crony capitalism? I’m totally in.

(あなた方はチームを組んで合法化運動の恩恵に便乗したいと?古き良き時代の談合でもって?やります。)

 10億円規模のマリファナ事業者がランディを訪ねてきました。

個人栽培家たちをけん制したいという利害が一致し、大麻業者とチームを組むランディ。

【単語】

in terms  はっきりと

traumatizing  トラウマを与える

lock away とじこめる

wronged 虐待される

unlike と違って

Okay, let me try to put this in terms you people will understand. You know superhero movies, right?

(わかったお前らみたいな者でもわかるように説明しよう。スーパーヒーローものの映画は知ってるよね?)

He’s gonna grow up and have memories of being wrongedby you,

(彼は成長していく。あなた方に虐待された記憶を持ちながら、

and he will grow and wait,

時期を待ち、

and then finally… fight back

そして最終的にやり返すだろう。

with a passion unlikeanything you’ve ever seen!

あなた方が今まで目にした何物とも異なる感情でもって。)

手違いで連れてこられたため、すぐに解放されることになったカイルでしたが、

無実で囚われているメキシコ人の子供たちも解放したいカイルは例え話を持ち出して、

このことがいかに子供たちにトラウマを与えているかを説明します。

ICE職員たちは「メキシカンジョーカー」という言葉を聞いた途端、恐れおののき発狂モードが発動してしまいます。

【単語】

what if 仮に

lock down とじこめる

I’m saying, what if he’s on Mexican Joker’s side?

仮にあいつがメキシカンジョーカーサイドの人間だったらどうするんだ?)

子供のメキシカンジョーカー化におびえるICE職員たち。

【単語】

MedMan  大手の大麻会社

make a deal with 取引する

posers 気取り屋ども

money-grubbing  守銭奴

You’re a towel! タオルはそっち!

Because weed isn’t supposed to be some money-grubbingbusiness model! It’s a gift from God! And not something to exploitedby some stupid towel!

(なぜなら大麻は守銭奴のビジネスモデルじゃないからだ。神からの贈り物だ。アホタオル野郎の偉業でもない!)

大麻事業を始めたての頃のランディは「大麻はみんなで」という公共の利益を考えられる高潔な精神がありました。

ですが今は自分のビジネスを守ろうとして欲深くなっているただの守銭奴です。

タオリーに「タオルはそっち!」と言われ、自分がひょっとしたらタオルなのではないかという疑心暗鬼に陥り、発狂するランディ。

【単語】

Forgiveness 許し

criminy  参ったな

be filled with いっぱいになる

I’m filled with anger and rage for what happened to me as a child!

(幼少期の自身に起きたことに対する憤怒の感情でみちている!)

メキシコ人の子供たちがジョーカー化することを恐れ、人形劇で分かりやすく「許し」について教えているシーン。

この後また続々とメキシコの子供たちが送られてきます。

そしてメキシコ人に混ざってカートマンの姿が。

【単語】

make the most of it  最大限楽しむ

All we have to do is try to make the most of it!

(俺らがやらなきゃいけないことは最大限楽しもうとすることだ。)

 カートマンも拘留センターに送られてきたシーン。

カイルを恐れたり、自分が送られたことに恥じる気持ちをみせず、淡々といきさつを説明しています。サイコパスです。

So weak. Jimmy pissed me off ‘cause he told the teacher I was texting in class, so I told Jimmy I’d have him sent off to a migrant detention center. He didn’t believe me, so I said “Oh, I already did it to Kyle.” Stan heard that, so he got pissed off and had me sent off to a migrant detention center.

(弱った。ジミーがキレて俺が授業中メールしてるって先生に言って、それでジミーに「収容所におくってやろうか」って言ったら信じないもんだから「すでにカイルを送った」って言ったらそれをスタンが聞いてて、キレて俺を収容所に送りやがった。)

【単語】

electroshock therapy   電気ショック療法

budgetary restraints   予算の抑制

To hell with  ~なんてくそ食らえ

Rodgers read an article about how electroshocktherapy can help people who’ve gone through traumatic experiences.

(ロジャーズは記事を読んだんだ。どのようにして電気ショック療法がトラウマを経験した人々を助けるかについてのを。)

 留置所の医務室にてメキシコ人の子供に電撃を与え、トラウマを消そうとしているシーン。

Are you guys completely stupid!? We can’t perform shock therapy on every child that comes in here! Think of the budgetary restraints!

(お前らは完全にバカなのか?ここに来る子供全員にショック療法なんかできるか!予算の抑制を考えろ!)

「フラッシュバックさえ無けりゃジョーカーはモンスター化しないんだろ?」

「この電気ショックがトラウマになったらどうするんだ!」

とか言い合いしている後ろでなぜか電撃を加えています。

結構むちゃくちゃです。

【単語】

greater good 社会全体の利益

make the connection つながりを持つ

extra sensitive  特に繊細な

thrown into  ぶち込まれる

寝てるカイルを起こす嫌がらせをするカートマン。

ペラペラとあることないことしゃべり続けます。

I was just like, “Oh, I’m gonna have Kyle thrown into a detention camp.
That’ll be sweet,”

(俺はあのとき「カイルを収容所にぶち込めるぜ、やりぃー!」って言ったんだ。)

ジッと耐えていたカイル、ぶち切れ。

でも昔みたく手を出さなくなっています。

【閲覧注意】

【単語】

You want a normal size, or a big fatty? 普通のにする?大ぶりのにする?

ランディの仕掛けた爆薬で爆破される自家栽培大麻農家の一般人。

ランディが殺人者になってしまいましたが、大丈夫ですかね?

そして次々爆破される家々。

【単語】

brutal 残忍な

innocent 無実

suspect 容疑者

compassion 思いやり

invoke fear 恐怖を呼び起こす

Commander Miller of National Defense. ミラー司令官(実在)

町がテロ攻撃を受けていることを知らせる速報。

メキシカン・ジョーカーが容疑者として浮上してくるのですが、メキシカン・ジョーカーの恐怖は語られても、容疑者である根拠は全く示されません。

【単語】

Hebrew ヘブライ語

converted 改宗される

Judaism ユダヤ教

yarmulkes ヤムルカ。ユダヤ人がかぶってる帽子(ジェラルドがいつもかぶってる)

全員をユダヤ教にしてしまえば解放されると考えたカイルは全員にアルミホイルでヤムルカを作らせ、簡易的な儀式で改宗させました。

カイルをメキシカン・ジョーカーと認識し錯乱して職員を全員銃殺するリーダー格のジェフ。

最初から最後までずっと頭のおかしいおじさんでした。

殺人してから普通に帰宅し食卓につくランディ。

「タオルって読んでみろ。シャロン」

「わかったわ。あんたはタオルよ」

「今までで最高のタオルだB***!」

ここだけ抜き出すとよくわかりませんが、

サウスパークだとその都度「タオル」にいろいろな意味が与えられます。大体ネガティブな意味で「バカ」とか「ヤク中」と考えればいいと思います。

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まとめ

 最後らへんで沢山人死にますが、それが妄想なのか現実なのかどっちなんだろうねという感じで最終盤に向かいます。

ランディによる殺戮の部分は妄想かもしれません。

それでどうにかして大麻の個人栽培がなくなり、再びテグリディ農園に利益が戻ってきたのは現実のようです。

 今回はいろいろな要素が詰め込まれていてたのしかったです。

終わり!

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