この記事は著者の主観と記憶で書かれています。
阿修羅MICさんといえば、ケニーGとバダサイの喧嘩に割って入り、
二人を仲直りさせたことで知られています。
まるでいがみ合っていた長州藩の木戸孝允と、
薩摩藩の西郷隆盛の仲を取り持った坂本竜馬のような人です。
その阿修羅MICさんの代表曲がこの「街角のハスラー」です。
外人が絶賛
Yo, this beat is so smooth, bro. Foo.
よう、このビートが超スムースだな。兄弟。フー。
https://youtu.be/wqgg8OBqm_M?t=74
この外人が英語でイントロを褒めています。
日本人として誇らしいですね!
ビートがとてもスムースだそうです。
私は外人ではないので本当の意味がよくわかりませんが、
「滑らかだね!」
「スーッと耳に入ってくる・・・」
「かっこいい」
「スベスベで気持ちがいい」
という意味だと思います。
哀愁あるマイナー調のバラード
Bm-A-G-Aのコード進行。この2小節をひたすら繰り返す。
キーはBマイナーです。
ベースラインがB-A-Gと一音ずつ下がる、
バラードでは王道な下降コード進行です。
マイナー調スローバラードの王道コード進行によって、
「哀愁」「切なさ」がすぐに連想されます。
シンプルに心地がいいです。
シンプルと言えばバックの編成も、エレキギター、
オルガン、ベース、ドラム、女性コーラスだけです。
音数を厳選して「静か」な感じや、
「厳か」な雰囲気がします。
イントロ後はエレキギターのフレーズに変化を出して、
単調に聞こえないような工夫が見られます。
とてもよく練られていますね。
深い阿修羅マイクの歌声
こいつ使っていっちょ金儲け
https://youtu.be/6BnlzFX39B0?t=28
序盤の歌詞に「いっちょ金儲け」という言葉が出てきます。
「いっちょ金儲け」と言えばランプアイの「証言」における、
ジブラのバース「ヒップホップ使っていっちょ金儲け」です。
日本語ラップの第一人者ジブラをリスペクトしてのオマージュだと思います。
歌声もジブラに少し似ていますね。
奥行きのある低い声をしており、
「説得力」「強制力」があります。
飾り気のない率直さが良い
Hey, ハスラーお前に夢あるか?
俺にゃあるぜ。埋もれてたまるか。
孫GONG「アハハハハハ!(大笑い)」
https://youtu.be/6BnlzFX39B0?t=179
阿修羅マイクの「埋もれてたまるか」という決意を笑い飛ばす孫GONG。
隣でくさいセリフを真顔で連発する友人に我慢が出来なくなったのでしょうか。
ですが笑ってしまうくらい実直な言葉が阿修羅マイクの魅力でもあります。
リズムの仕掛けやフロウのようないわゆるラップのスキルはあまり見られませんが、
重い言葉をドスッ、ドスッと落としていくイメージです。
Yo Yoとかチェケラ~アハンアハンみたいなのが無いのがいいですね。
またシーダの「ディア・ジャパン」みたいなクッソ寒い権力批判を
突然聞かされて萎えることもありません。
阿修羅マイクの身の上つまりリアルな自分を語り、
売人(ハスラー)やってる人たちに向けて「お前らこの先どうする?」
と問いかけてきます。
私は売人ではないのでこの曲があまり響きません。
正直単調すぎて退屈で死にそうな曲ですが、
仮にもし私が売人なら間違いなく胸を打たれるでしょう。
バダサイがかわいい
PVに舐達麻が出演しています。
シュッシュッと金を数えるGプランツ。
Gプランツをチラッと横目で見るバダサイ。
バダサイも真似してシュッシュッ。
可愛いですね。
まとめ
星3ですね。
好ましい部分がたくさんあり、
特に歌詞カード無しでも聞き取れるラップは良いと思います。
この曲が好きという人がたくさんいるのは理解できますね。
でもこの歌はハスラーに向かって歌ってるので、
私たち一般人に向かって歌ってないので、
私は遠巻きにそれを見ているという感じです。
以上です。
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