【プペル】プベルル酸ってなんや【紅麹の歴史】

薬物
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ザ・いにしえの単離って感じ。ガス火で湯煎ボコ沸かししてそう。ワクワクする。

プベルル酸なんて聞いたこと無い(てか最近全く勉強してない)。

これよく見ると7員環なんだね。

水に難溶なんだ。有機溶媒にも溶けなそう。

酸化度が高くてぱっと見合成するのはめんどくさそう。

でも1954年に全合成されてた(ウィキペディアより)。

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小林製薬紅麹サプリ問題

小林製薬の紅麹サプリを飲んでいた人たちが次々に腎臓の病気(急性腎障害)にかかっているのではないかということで問題になっている(2024年3月)。

しかし原因は不明(2024年3月現在)で、製品にプベルル酸が意図せず混入しているらしいというのが分かっている。プベルル酸は強力な抗マラリア活性(外部引用元)があること知られるが、腎毒性があるかはまだわかっていない。

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紅麹サプリの歴史

2008年3月、パンツの会社グンゼがメタボに効く紅麹の研究をひっそり開始する。

2008年8月、紅麹菌が生産するロバスタチンがコレステロール血症に効くぞー、ということでアメリカで中国産の紅麹米サプリが流行りはじめる。

2009年9月、パンツのグンゼが紅麴菌モナスカス・ピローサスからモナコリンK(ロバスタチンの日本での呼び名)の高生産菌株を開発する。

2010年9月、中国の紅麹米サプリは腎毒性があるシトリニンに汚染されているのでは?と噂される。

2011年頃、中国産紅麹米の有効成分であるロバスタチンの含有量がまちまち(パッケージには600mgとかいてあるのに実際は0.1-10.9mg)であるとアメリカで話題になる。

2012年頃、紅麹米の発酵過程でシトリニンが副生することがアメリカで知られる(でも精製するから大丈夫というスタンス)。

2013年1月、パンツのグンゼがグンゼ紅麹米を商標登録する。

2014年4月、EUで紅麹サプリ中のシトリニンに基準値が設けられる。スイスで紅麹サプリが禁止になる。

2014年6月、パンツのグンゼが「うちの紅麹はシトリニンを生産しません。心配ない」と言う(外部引用元)。

2016年2月、パンツのグンゼ、紅麹研究を小林製薬に売る。

2018年2月、小林製薬が紅麹コレトールなどを商標登録する。

2020年10月、小林製薬が紅麴菌モナスカス・ピローサス全ゲノムを解析し、シトリニン生成不能を証明する。

2021年、小林製薬が紅麹コレステヘルプを発売する。

2024年3月、小林製薬が健康被害報告(2024年1月から2月)を受けて紅麹コレステヘルプを自主回収する。2023年4月-12月のロットから意図しない成分、プベルル酸を検出する。

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感想

小林製薬の紅麹サプリと腎疾患の因果関係が疑われているが、まだ全然わかってないなぁ。

プベルル酸はペニシリウム属(青カビ)が生産するんだね。生産ラインに青カビが生えちゃったのかなぁ。

サプリの歴史、有効成分が少ないなら濃縮しよう、有害な成分は精製して除こうというアメリカ、一方で元々有害成分を生産しない菌株を変異させて有効成分の含有量を増やすことで濃縮、精製せず(?知らん)栄養をマルッと頂こうという日本。スタンスが全然違くて面白いなぁ。

グンゼ、逃げ切ったなぁ。

小林製薬は腎毒性のあるシトリニンを生産しない菌を使ってることに誇りを持ってそうだから、腎障害の報告はショックだろうなぁ。

植物は品種改良してもまれに先祖返りする。菌はどうなんだろう。

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まとめ

風評被害、風説の流布になっちゃったら怖いので、問題があったら消します。

亡くなられた方、被害にあわれた方にはお悔やみ申し上げます。

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