「試合後どういう言葉を交わしたのかは見てる人が考えるものだと思う」
と斎藤裕チャンプが以前言っていました。
そこで今回のRIZIN26の試合後のリング上で交わされた言葉を音量MAXにして聞いてみました。
まずはメインの朝倉海vs堀口2の試合からです。
”Yes, easy fight!”(楽な試合だ!)
堀口”Yes, easy fight!”(楽な試合だ!)
カーフキックを効かせて海に飛び蹴りを出させたところを、
カウンターのパンチで倒し最後パウンドによってTKO勝ちした堀口は、
海に駆け寄って一瞬だけ握手を交わし、すぐ離れました。
海の口元は動いておらず、堀口と海が何を話したかはわかりませんでした。
その後自コーナーに戻った堀口は、ATTコーチのマイク・ブラウンに英語で「やったぜ」的なことを話しかけられて、
それに答える形で「”Yes, easy fight!”(楽な試合だ!)」と叫び、セコンド陣と喜びを分かち合いました。
その後榊原社長が堀口にベルトを巻く際には、
「おめでとう。俺もう何回も恭司にベルト巻いてるよ。」と祝福していました。
Easy fight論争
なんか堀口がチンピラ外人ばりに”Easy fight!“と絶叫した部分が放送されたことで
「幻滅した」「海のことそういう風に思ってたんだ」と落胆したファンがいました。
Easy fightといえばUFC伝説のチャンピオンハビブ・ヌルマゴメドフがまだチャンピオンじゃない頃、
「鳥みたいにパタパタタップしたアイリッシュ・チキン(コナー・マクレガー)とやらせろ!あいつはライト級一番のイージーファイトだ」
と言ってマクレガーファンからブーイングを浴びていたのが思い出されます。
当然意味としては「楽な試合」「楽勝」「雑魚」「余裕」「穴王者」ということなのですが、
じゃあ堀口も海を「雑魚w穴王者w」と侮辱したのでしょうか。
いいえ絶対に違います。
堀口は英語しゃべれません。
よってEasy fightという熟語は知らないのです。
知ってても理性が吹っ飛んだあの状況で難しい英単語を言えるわけないのです。
ではなぜ言えたのか。
それは直前にマイク・ブラウンがEasy fight!と言ったからではないでしょうか。
幼子や英語初学者は親や先生が言ったことをすぐに復唱できます。
つまり聞き取れなかった部分の会話はこういうことだったです。
マイク・ブラウン「Easy fight!(やったぜ!)」
堀口「Yes, easy fight!(うん、やった!)」
英語母語話者であるマイク・ブラウンが発した言葉を、
英語初学者の堀口がオウム返ししただけだったんですね。
「やったぜ!」程度の意味しかないのです。
朝倉兄弟ファンの方、よかったですね!
海は侮辱されてないので安心してください。
これはEasy fight!
朝倉未来vsドミネーター:もう一回どこかで!
未来「ありがとうございました。また練習お願いします。」
ドミネーター「覚えてるよね?」
未来「はい、覚えてます。」
ドミネーター「もう一回どこかで!後であいさつに行くから。」
三日月蹴り、頭突きからの左ストーレート、左ハイでドミネーターをKOした朝倉未来は、ガンフィンガーをキメた後ドミネーターに駆け寄って跪き、二言三言言葉を交わしました。
2年ほど前に両者は合同練習したことがあるので未来は「また練習お願いします」と言いました。
ドミネーターは、試合前の煽りで未来が
「一緒に練習したことを覚えていない」と言ったことを気にしていて、
「覚えてる?」と言っています。
ドミネーターは裏に戻った後、
未来に30歳で引退するのはもったいないから格闘技続けろよと伝えたそうです。
いい写真ですね!
萩原vs平本:会話なし(侮辱パフォあり)
マウントパンチ連打で平本のセコンドがバトン投入、萩原のTKO勝ちになりました。
座って呆然と遠くに目をやる平本に対し、
萩原は日本刀で3回斬りつける動作をした後舌を出しました。
二人の間に会話はありませんでした。
勝利者のマイクで、
「平本君、アマチュア修斗からやった方がいいよ」
の追い打ちを背中で受けつつリングを去る平本の悔しさの滲む顔が印象的です。
おでこにコブが出来てて痛そうですね・・・。
元谷vs井上直樹:やっちゃった
井上、元谷「・・・(ありがとうございました。)」
聞き取れませんでした。
元谷に片足を取らせつつバックに素早く回る動きを見せた井上直樹が、
回転し立って逃げようとした元谷の背後にからみついてリアネイキドチョークで一本勝ち。
寝技が得意な元谷が1R3分で一本取られるという衝撃の内容でした。
思わぬ敗北を喫し呆然と座り込んだ元谷はセコンドに「やっちゃった」とつぶやきます。
その後敗北を受け入れたのか元谷は小さくうなずき、
井上と短く握手、あいさつをしました。
井上「え?何か言えばいいんですか?」
そうです
勝利者マイクを渡されても進行役に促されるまで何もしゃべろうとしない
井上直樹に会場はざわつきはじめます。
井上は天然キャラなのでしょうか。
当たり障りのない謝辞を述べた後、
最後にしれっと「次タイトルマッチお願いします」と、
タイトル挑戦をアピールしていました。
ファンの間では朝倉海との試合がのぞまれていますが、
海は足を怪我したので堀口vs井上、あるかもしれません。
カイル・アグォンvsクレベル:ボウ ペ ガル エサ ポ***(汚い言葉)!
“vou pegar! vou pegar! Essa p****!”(絶対決める!絶対決める!この****(汚い言葉))
ポルトガル語。怖いから見ないで・・・
クレベルがパンチを効かせてからのダースチョーク。
技に入った瞬間カイルの首から「ジジジジジ」という嫌な音が聞こえ、
クレベルがカメラ目線で勝利宣言を叫び始めます。
そして試合が終わらないとみるや態勢を整え、
再びカイルの首から異音がしたところでレフェリーストップ。
前評判通りの極め技の強さを見せました。
試合終了後カイルは動けず、二人の交わした言葉はありません。
なお、3月14日東京ドーム大会でクレベルは斎藤チャンプに対戦表明しています。
朝倉未来は「クレベルとの対戦はある」と語っています。
憂流迦vs瀧澤:来年トーナメントあるからさ。多分
瀧澤「ありがとうございました。」
憂流迦「来年トーナメントあるからさ。多分・・・」
顎骨折からの復帰戦を判定勝利した憂流迦。
ケガしなかったこと、ケガを恐れず戦えたことに安堵した表情を浮かべています。
バンダム級トーナメントがあるとのことですが、二連敗となった瀧澤は呼ばれないかもしれません
。
なお、憂流迦は扇久保に対戦要求しています。
まとめ
試合が終わればノーサイドのときもあるし、
逆にさらなる遺恨を残す場合もあります。
朝倉未来が意外に礼儀正しくて、先輩後輩の概念がちゃんとあるなと思いました。
いじょうです。
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